名前欄に変数を表示する方法

ティラノスクリプトでは

 

#ゆうこ

今日はいい天気だね

 

 のように記述数すると、名前欄に「ゆうこ」と表示してくれます。

 

ただ、この部分にプレイヤーの入力した値のような変数を使いたい場合があるかもしれません。

そのような場合は以下の方法で実現できます。

 

[iscript]
f.name = "ゆうこ";
[endscript]

#&f.name

 

 のように記述できます。

もしくは

[chara_ptext name=&f.name ]

 のようにしても実現できます。

 

[chara_ptext]タグの省略形が

#ということです。

 

 

 

ティラノスクリプトV4.00 をリリースしました。

久しぶりのメジャーアップデートとなるVersion 4.00 RC をリリースしました。

最終的なテストを経て、正式版とさせていただく予定です。

 

f:id:shikemokumk:20151203130308p:plain

 

この記事では、新機能についてザックリとご紹介させていただきます。

 

音量調整機能

本バージョンから、音量周りの機能が強化されました。

[playbgm] [playse] [fadeinbgm] に

volume というパラメータが追加されました。

ここに 0〜100 の間の数字を指定することで再生時の音量を調整することができます。

(デフォルトは100。0を指定するとミュートになります)

■例

[playbgm storage="music.ogg" volume=50 ]

 

さらに、ゲーム全体のデフォルト音量を指定する場合は [bgmopt] [seopt] タグが追加されました。こちらでボリュームを指定するとゲーム全体の音量に反映されます。

コンフィグ画面などではこのタグを使ってゲーム全体の効果音やボリューム等を調整できます。

ちょっと、改造すればキャラクター別の音量を調整したり、ONとOFFの切り替えも簡単に実装できるかと思います。

 

さらに、本バージョンより [fadeinbgm] [fadeoutbgm] [fadeinse] [fadeoutse]タグを正式にサポートします

ただし、スマホブラウザから閲覧した場合やスマホアプリの場合、有効にならないケースがあるのでご注意下さい。 

 

CGモード 回想モード 

これまでも、自作することで用意できましたが、本バージョンより標準機能としてバンドルしてメンテナンスしていくことにしました。

さらにゲームにあわせて改造しやすいように、ティラノスクリプトを変更するだけでカスタマイズできるようになっています。

 

簡単な使い方

シナリオフォルダの中に cg.ks と replay.ks があります。

これが、CGモードと回想モードの画面になっています。

f:id:shikemokumk:20151203114137p:plain

 

タイトル画面からボタン で cg.ks と replay.ks に飛ばすだけで良いですね。

詳しい使い方は、ティラノスクリプト公式サイトの解説を確認してください。

 

コンフィグ画面

ゲーム全体の設定を調整する機能も標準で用意します。

f:id:shikemokumk:20151203114723p:plain

 

今後も機能追加を行いますが、現在標準で用意されている機能としては

・BGM音量調整

・SE音量調整

・文字速度調整

・オート速度調整

・未読スキップのONとOFF

となります。

こちらは、config.ks ファイルとして用意されていますので

簡単に設定項目を追加したりカスタマイズできます。

 

既読管理

本バージョンより、既読管理が標準機能として使えるようになりました。

前提として system/Config.tjs の

autoRecordPageShowing を trueにしておく必要があります。

 

既読スキップ

未読の部分はスキップできないようにする機能です。

また、スキップ中に未読の所にくると、スキップを停止させることができます。

[config_record_label skip=false]

これで、未読の所はスキップできなくなります。

コンフィグ画面ではON、OFFを切り替えるボタンが標準で搭載されています。

 

■未読部分の文字

既読、未読をわかりやすくするために

既読文章の色を変更することができます。

[config_record_label color="0x4444FF" ]

このようにしておくと

未読

f:id:shikemokumk:20151203121044p:plain

既読

f:id:shikemokumk:20151203121048p:plain

いかがでしょう。

タグをちょっと追加しておくだけで、未読管理が簡単にゲームに実装できます

記憶領域は吉里吉里と同様にラベルを1つの固まりとして記憶します。

現状、1行毎に記憶しているわけではありませんのでご注意ください。

*既読管理用のラベルは他の制御ラベルとは別に用意するのが良い。ジャンプ先のラベルなどは既読として扱われない→修正検討中

 

オート機能

本バージョンよりオート機能をサポートします。

オート機能とはクリックして進めなくても一定間隔で自動的にゲームを読み進めてくれる機能です。

 

使い方

 タグから制御することもできます

[autostart] オートモード開始

[autostop] オートモード停止

さらに

[autoconfig]  を使うとオートモードの細かい調整ができます。

[autoconfig speed=200

speed で次に進むまでの時間をミリ秒で指定することができます。

読むのが早い人はこの数字を小さくしておくと良いですね。

 

[autoconfig clickstop=true ]

画面クリックでオートが停止するかどうかを指定します。

false を指定すると画面クリックでもオートが止まりません。

 

あと button タグのrole に auto を指定できるようになりました。

メッセージボックスなどに常にオート切り替えを表示したい場合に利用できます。

 

セーブ方法の多様化

今までは、ローカルストレージへの保存のみでしたが、3種類の方法を選択できるようになりました。

Config.tjs の  configSave  を指定します。

webstorage:従来のとおり、webstorage領域に保存します。

webstorage_compress : 圧縮、暗号化したうえでwebstorage領域に保存します。

file :PC限定。ゲームフォルダに外部ファイルとしてセーブファイルを出力します。

 

状況にあわせて使ってくださいね。

 

ティラノライダー

f:id:shikemokumk:20151203123023p:plain

 

本バージョンよりデバッグツールの「ティラノライダー」が利用できるようになりました。

ゲーム開発をより効率的に行なうことができるツールです。

主な機能を紹介させていただきます。

 

タグ進行のリアルタイム監視

 

f:id:shikemokumk:20151203123245p:plain

 

ゲーム進行をリアルタイムに確認しながら、実行されていくタグを眺める事ができます。 タグを見ながらデバッグができるので、問題点の修正などが効率的に行えるようになるでしょう。

ジャンプ機能

デバッグ中に自由にシナリオやラベルへジャンプすることができます。

 

リアルタイムタグ実行機能

プレイ中のゲーム画面に、自分の好きなタグを割り込ませて実行することが出来る機能です。例えば、ある場面で、このタグを実行するとどうなるか?といったことがシナリオを書き換えなくても簡単に確認できます。

 

変数ウォッチ機能

f:id:shikemokumk:20151203123701p:plain

 

ゲームをプレイしながら変数の状態を確認することができます。

さらに、ティラノライダーから編集してリアルタイムにゲームに反映することもできます。

 

素材プレビュー機能

プロジェクトに配置した素材を用途ごとにグラフィカルに確認できます。

 

f:id:shikemokumk:20151203124653p:plain

 

実行途中のゲーム画面に好きな素材を割り込ませて表示することができます。

 

f:id:shikemokumk:20151203124757p:plain

 

実行中のゲーム画面に素材を配置して、ドラッグ&ドロップで位置を調整することができます。素材の配置位置やタイミングなどを効率的に決定することができます。

 

キャラクターの表情確認機能

ゲームで登録されているキャラクターの表情名や画像をグラフィカルに確認できます。

f:id:shikemokumk:20151203125206p:plain

 

パッケージング機能

ティラノスクリプトのプロジェクトを

・ブラウザ形式

Macアプリ

Windowsアプリ

スマホアプリ

へワンボタンで出力することができます。

 

その他

・全体的な実行速度や安定度の向上。

・[clearstack ]タグの追加。スタック領域を開放します。タイトル画面などに入れておくとセーブデータを節約できます。

 

以上がバージョン4.0 の主な新機能になります。

現在 2015/12/4 現在はRC版となります。

しばらくは、機能変更や修正などがあるかもしれませんが、ぜひ、使っていただいてフィードバック頂けると嬉しく思います。

 

それでは、よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【2015年冬版】phonegapでアプリ化する(Android版) 

☆専用のアプリ化用ツール「ティラノプレイヤー」が公開されています。

この記事の方法は古いですので、ご注意ください。

最新のアプリ化手順は以下となります。

 

shikemokumk.hateblo.jp

 

===================

 

ティラノスクリプトで作成したゲームをアンドロイドアプリ化する手順を説明します。

iphoneアプリ化についてはこちら

 

解説で確認した環境は windows10 です。

Macでも各自で対応するものをインストールして実施いただければ支障はないかと思います。

なにかありましたら、ご連絡いただけると幸いです。

 JDKのインストール

 最初にJDKをインストールします。

以下のURLにアクセスしてください。

Java SE Development Kit 8 - Downloads

Accept License Agreement にチェックを入れて

ご利用の環境に応じて、ファイル名のリンクを選択してください。

f:id:shikemokumk:20151102161652p:plain

 

ダウンロードが完了したら、インストールを実施してください。

 続いて、JDKにパスを通します。

 コントロールパネル → システム → システムの詳細設定

から環境変数を開きます

 

f:id:shikemokumk:20151102162213p:plain

 

 システムの環境変数に新規追加します。

f:id:shikemokumk:20151102162703p:plain

変数名:JAVA_HOME

変数値: C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_65

 

この変数値は、ダウンロードしたバージョンや環境によって異なる場合がありますのでそれぞれの値に置き換えてください。上のまま書いてもうまく動きません。

 

 AndroidStudioのインストール

つづいて、以下のURLにアクセスします。

Download Android Studio and SDK Tools | Android Developers

 

f:id:shikemokumk:20151102163114p:plain

 

DOWNLOAD ANDROID STUDIO をクリックして

ダウンロードを開始します。

 

ダウンロードが終わったらインストールを開始してください。

インストール中の設定は特に変更せずデフォルトのまま進めてください。

 

設定が完了したら、AndroidStudioを起動してください。

注:ここでエラーがでて起動できない場合はJDK環境変数の設定が間違っている可能性がありますので、再度確認してください。

 

起動したら、エミュレーターでの動作を確認してみます。

まず、[File]-[New]-[NewProject] から適当なAndroidプロジェクトを作成してください。

その後、

[Tools]-[Android]-[SDK Manager] を選択します。

SDK Tools のタブを選択して

Intel x86 Emulator Accelerator(HAXM installer) 」にチェックを入れて Applyを押してください。

 

f:id:shikemokumk:20151102170219p:plain

 

これだけでは、インストールは終わりません。

AndroidSDKがインストールされているフォルダを開いて intelxaxm-android.exe を実行してインストールしてください。

それぞれの環境により場所は変わりますが

<各自のパス>\AndroidSdk\extras\intel\Hardware_Accelerated_Execution_Manager

フォルダの中にダウンロードされているかと思います。

この後、AndroidStudioを一回閉じてください。

 

 NodeJSのインストール

つづいて、NodeJSをインストールします。

https://nodejs.org/en/

にアクセスして v5.0.0 Stable をダウンロードしてインストールしてください。

 

 

f:id:shikemokumk:20151102170825p:plain

 

PhoneGapのインストール

コマンドプロンプトを起動してください。

黒い画面が表示されるかと思いますのでそこで

 

npm install -g phonegap

 

と打ち込んで最後にエンターを押してください。

成功したら、そのままコマンド画面で

phonegap create mygame 

 

と打ちます。次に

cd mygame 
phonegap plugin add cordova-plugin-media
phonegap build android

 

と続けて実行します。

これで、アンドロイドプロジェクトが作成され、アプリ化する準備が整いました。

 

ティラノスクリプトをアプリ化する

さて、いよいよティラノスクリプトのゲームをアンドロイドアプリ化します。

 先ほどのコマンド画面で 

explorer . 

 

 と打ってください。するとWindowsエクスプローラーが開くかと思います。

以下のような mygame フォルダの中身が表示されるのを確認してください。

f:id:shikemokumk:20151102172502p:plain

 

つづいて、アプリ化したいティラノスクリプトのプロジェクトフォルダを用意します。

ティラノスクリプトのプロジェクトは以下のような構成になっているかと思います。

 

f:id:shikemokumk:20151102172632p:plain

この index.htmlをエディタで開いて、</ body> の直前に以下のコードを追加してください。

<script type="text/javascript" src="cordova.js"></script>
<script type="text/javascript" src="js/index.js"></script>

 

保存します。

その後、プロジェクトフォルダの中身のファイルをすべて選択してmygameのフォルダの中の

\mygame\platforms\android\assets\www

フォルダの中へすべて上書き保存してください。

 

f:id:shikemokumk:20151102180317p:plain

 

これで、アプリ化の準備は完了です。

 

エミュレーターで動作確認

それでは、アプリ化をテストしてみましょう。

再度、AndroidStudioを起動してください。

[File]-[New]-[Import Project]を選択して

先ほど作成しておいた、「mygame」フォルダを選択します。

その後の確認事項については、デフォルトのまま進めてください。

 

プロジェクトが開けたら、

[Run]-[EditConfigurations]を選択します。

その後開いた画面において

①左上の+ボタンを押してください。(AndroidApplicationを選択)

②NameはTest 

③Moduleはandroidを選択

④Emulator は 適当に表示されるものを選択。

(なにも表示されない場合はAVDManagerでインストールしてください)

OKを押します。

 

f:id:shikemokumk:20151102173716p:plain

 

 最後に今回作成したものを選択されていることを確認して再生を押してください

 

f:id:shikemokumk:20151102173916p:plain

 

起動には時間がかかります。

しばらく待ってください。

 

f:id:shikemokumk:20151102174012p:plain

 

こんな感じでエミュレーターが起動して、ティラノスクリプトのゲームが始まりましたね。

上部の電池バーや横向き、縦向きの設定なども簡単にできますので作成したゲームに合わせて設定してください。

 

実機で確認する

実機で確認する方法も簡単です。

まず、お手持ちのAndroid端末で開発者モードを有効にしてください。

以下の、ブログが詳しく書かれています。

 

Android Studioでアプリを実機で動作確認する - Android Studioでアプリ開発!

 

USBデバックを有効にします。

つづいて、先ほどと同様に

[Run]-[EditConfigurations]を選択します。

その後開いた画面において

①左上の+ボタンを押してください。(AndroidApplicationを選択)

②NameはJikkiTest 

③Moduleはandroidを選択

TargetDevice のところを USB deviceに指定

f:id:shikemokumk:20151102174849p:plain

OKを押したあと、実行してください。

f:id:shikemokumk:20151102175308j:plain

実機で表示されましたね。

 

注:実機がPCで認識されない場合はWindowsマシンにドライバが入っていないことが多いです。テストで使用した実機のドライバをWindowsにインストールして認識させてください。デバイスドライバで!みたいなものが出ている場合、ドライバが必要です。

 

以上でティラノスクリプトAndroidアプリ化は完了です。

GooglePlayなどで販売したい場合は apk を生成してアップロードするだけです。他のブログで解説などが山程ありますので、割愛します。

 

(要望があれば、apkとGooglePlay への提出も書くかも)

 

お疲れ様でした。