ティラノスクリプトV4.10rc4 改修内容
どのキャラクターが話しているかを強調
いま、話しているキャラクターを目立たせる機能を追加。「ハイライト」や「ボカシ」など演出も選択可。名前指定の記述と自動で連動するので、既存のプロジェクトへの適応も簡単。次回アップデートで追加予定#ティラノスクリプト pic.twitter.com/eG4vCamwuo
— シケモクMK (@shikemokumk) 2016年4月14日
いま、話しているキャラクターを目立たせる機能を追加しました。強調の仕方は明度を変えたりblurをかけたりなど、いろいろ設定できます。
使い方は
;キャラクター定義
[chara_new name="yuko" storage="chara/yuko/normal.png" jname="ゆうこ" ]
[chara_new name="haruko" storage="chara/haruko/haruko.png" jname="はるこ" ]
;キャラクター表示
@chara_show name="yuko"
@chara_show name="haruko"
;フォーカスを有効化 none brightness blur を指定可能
@chara_config talk_focus=brightness
#yuko
ゆうこがしゃべってる[p]
#haruko
はるこがしゃべってる[p]
#
どっちもしゃべってない[p]
このように、今までの名前表示と自動的に紐付けることができるので、とくに追加で作業する必要はありません。
新タグ[sleepgame]と[awakegame]
非常に重要な機能追加です。
いままで、進行中のシナリオを停止して別の画面を表示するには、改造が必要でした。しかし、このタグを使用するとゲームを停止して、設定画面のシナリオへジャンプ。そして、ゲームに戻るといった処理を簡単に実現できます。
以下の動画は[button fix=true]として常に表示しているボタンから、別のシナリオへ移動して、ゲームに戻ってくる様子です。
新タグ[sleepgame]と[awakegame]を追加。進行中のゲームを一時停止して、別シナリオを呼び出すことが可能になります。つまりゲーム画面→アイテム選択画面→ゲーム画面に戻るような事が簡単にできる。#ティラノスクリプト pic.twitter.com/kTeBwKSnZE
— シケモクMK (@shikemokumk) 2016年4月14日
これは非常に強力な機能を提供します。
例えば、ゲーム中に装備画面をひらいて、装備によってシナリオが分岐するとか。キャラクター紹介画面をゲームの途中で表示できるようにするとか、いろいろできるようになりますね。
使い方は2通り [sleepgame]で指定する方法と、[button role=sleepgame]と指定する2つの方法が用意されています。常に画面に表示されたボタンから遷移する場合は、[button]を使って下さい。
[gamesleep storage="scene3.ks" target="*start" ]
;buttonに紐付ける方法
[button name="button" role="sleepgame" fix="true" graphic="button/skip.gif" x=450 y=400 storage="scene3.ks" ]
ちなみに、他のシナリオへ移動するタグとしては、[jump]や[call] がありますが、役割が異なります。念のため、動作を見ておきましょう
■ [jump ]
一方通行です。シーン間の移動や選択肢後の移動などに使います。
■ [call ]
ジャンプした後、呼び出し元に戻ってきます。マクロの読み込みやライブラリの呼び出しに使用します。
■[sleepgame]
ジャンプした後、呼び出し元に戻ってきます。ただし、戻ってきた時に[sleepgame]実行時のゲーム状態を復元します。
つまり、call と sleepgame の違いは、進行中のゲームに影響をあたえるか否かですね。たとえば、進行中のゲームから別の画面を表示したい場合、callだと戻ってきた時に、もう一度進行中のゲーム画面を復元しないといけないですが、できません。
一方で、sleepgameはジャンプ先でキャラクターなどの操作をしても、戻ってきた時はすべて無かったことになります。
sleepgame中の変数操作は[awakegame]後も引き継がれます。
選択肢のあとも、スキップを継続するかどうかの設定追加
特に、専用のタグは用意していません。直接statパラメータを変更してください。
[iscript]
TG.stat.skip_link = true ; // スキップ継続
TG.stat.skip_link = false ; // スキップ停止
[endscript]
キャラクター位置の自動配置における、スピードを設定できるようになりました。
@chara_config pos_change_time=2000
上記のように、キャラクターの位置を変更する際のスピードを調整できます。ミリ秒で指定して下さい。デフォルトは600
キャラクター登場のタイミングで表情の指定に対応
[chara_show name=yuko face=sad ]
こんな風に、登場のタイミングでしていできるようになりました。
キャラクター退場の後、自動配置を行わない
自動配置が有効であっても、ピンポイントで、立ち位置をそのままにしたい場合があります。
この場合、[chara_hide pos_mode=false ] と指定することで、退場後の自動配置を無視させることができるようになりました。
その他、細かいバグ対応など